カフェインは、主にコーヒーやお茶など、我々に親しみの深い飲料に多く含まれています。
その飲み物が好きだから飲んでいる人もいるでしょうし、カフェインが多く含まれているからあえて飲んでいるという人もいます。
カフェインの主な効果
覚醒作用
カフェインを狙って飲む方の大半は『眠気を飛ばすため 』、『作業に集中するため 』という理由がほとんどでしょう。
人間は、脳内にアデノシンという神経伝達物質が溜まることで、疲労を感じて眠気を催すようになっています。
カフェインはこのアデノシンの働きを抑制する作用があるため、一時的ではありますが、眠気を感じにくくなるのです。
つまり、眠気が完全に来てしまった状態でカフェインを摂取しても思っていたような覚醒効果は得られません。
ウトウトせずに作業に集中したいという方は眠気が来る前にカフェインを摂取するようにしましょう。
また、10分~20分の仮眠をとる際、寝る直前にカフェインの多く含まれた飲み物を摂取することで決めた時間にパッと目を覚ますことが出来ますよ。
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鎮痛作用
頭痛の種類によってはカフェインの摂取が逆効果となる場合がありますが、偏頭痛という頭痛に対しては鎮痛作用があります。
偏頭痛は脳の血管の拡張により痛みを感じるのですが、カフェインは血管を収縮するという効果があるのです。
つまり、拡張した血管を収縮させて元に戻すことで痛みを緩和してくれるというわけです。
偏頭痛以外にも、血管の拡張が原因で痛みを感じる病気などにはカフェインが一定の鎮痛作用があるということになります。
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カフェインの体への悪影響
急性カフェイン中毒
昔はカフェインによる人体への悪影響は世間で話題になっていませんでした。
しかし、2015年に起こったある男性の急性カフェイン中毒での死亡事件で一転、注目を浴びるようになりました。
この症状は急性アルコール中毒と同じで、短時間に大量のカフェインを摂取することで意識を失い、最悪の場合死に至ります。
一般的な成人男性=一日、約400mg
この摂取量に関しては、その人の体質・体格・生活習慣 など、様々な要因で差異が出てきます。
一般的な成人男性は400mg以上のカフェインを摂取しては駄目なんだな。。と頭の片隅に入れておくだけで良いでしょう。
そもそも、1日に400mgのカフェインを摂取することは、普通に生活をしていればありえないことです。
急性カフェイン中毒で亡くなった男性はエナジードリンクとカフェイン錠剤を短時間で大量に摂取したことが原因でした。
絶対に寝てはいけない状況だったのかもしれませんが、死んでしまっては元も子もありませんので、本当に疲れている時は必ず体を休ませるようにしたいところですね。
カフェインの多く含まれる飲料
コーヒー
100ml当たり=約160mg
多くの人がコーヒーにカフェインが多く含まれていることは既に知っていると思います。
コーヒーに関しては、目を覚ますために飲むというよりは、好きで毎日2~3杯飲むよという人が多いのではないでしょうか。
一見、身体にあまりよく無さそうなコーヒーですが、毎日飲んでいる人は、飲んでいない人よりもがんにかかる確率が低くなるというデータがあります。
全てのがんの発生確率を減少させるわけではありませんが、肝臓がんの予防に関しては研究で顕著な効果が出ました。
エナジードリンク
モンスターエナジ:100mlあたり=40mg
レッドブル:100mlあたり=32mg(185ml缶のみ43.2mg)
私は重度のエナジードリンク中毒者なので、絶対飲んではいけない!!と声を大にして言えません。
事実、一日に1.2本飲んだところでカフェイン中毒になる可能性はほぼ0に近いですからね。
ただ、エナジードリンクにはカフェイン以外にも体にあまり良くない成分が多く含まれています。
毎日何本も摂取していると肝臓機能の低下など、深刻な起こす場合もありますので、多くても1日1本くらいにしておきましょう。
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玉露
100ml当たり=160mg
あまり聞きなれない飲み物である『玉露 』。
なぜカフェインの含有量が多いのかといいますと、玉露の特殊な抽出方法にあります。
玉露に使われる茶葉の100gあたりのカフェイン量が約3500gで、抹茶が約3400gと言われています。
玉露と抹茶の茶葉は一般的なお茶に使用される茶葉よりも若い芽の時に摘まれるため、カフェインの含有量が多くなります。
また、抽出の際、抹茶よりも玉露の方が100mlあたりに使われる茶葉の量が少ないので、成分がダイレクトにお茶に反映されるのです。
こういった疑問を持たれる方も多いと思います。
しかし、玉露やお茶などにはタンニンというカフェインの効果を抑制する成分が多く含まれています。
カフェインが体に吸収される前にタンニンと結合され、カフェインの作用が無くなってしまうというワケです。
そのため、エナジードリンクやコーヒーのように覚醒効果をダイレクトに感じることはありません。
成分表記を見てカフェイン多すぎだろ!!と思っても意外と体にカフェインは吸収されていないのですね。