正しい舌の位置とは?
身体の力を抜いて口をリラックスさせてみて下さい。
今、あなたの舌はどこにありますか?
①舌が下顎に近く、下の歯に触れている
②舌が上顎にピッタリとくっついている
おそらく、①か②のどちらかに該当するかと思います。
結論を言いますと、正しい舌の位置は②です。
②に該当した方はこの記事を読まなくても何も問題はありません。
ただし、①だった方は間違った舌の位置で過ごすデメリットを知り、改善する必要があります。
舌の位置が正しくない場合のデメリット
歯並びやかみ合わせが悪くなる
舌が下の歯付近にある方は、無意識に下顎を前方に押し出しており、受け口(反対咬合)になりやすいと言われています。
数か月~1年程度でしゃくれてしまう訳ではありませんが、幼少期の頃から癖になっていると成人した時に骨格自体が変わっているなんて事も十分にありえます。
また、反対に舌が正しい位置にあった場合でも、押す力が強ければ出っ歯になる可能性もあるんです。
出来る限り舌はリラックスさせて上顎にピタリと張り付けておくのが理想的だと言えますね。
他にも、間違った舌の位置で過ごしていると噛み合わせが悪くなるケースもありますので、大丈夫だろう…と楽観的に考えている方は今すぐ改善しましょう。
受け口(反対咬合)の外科手術を決意した理由と「術前矯正」について
滑舌が悪くなる
人は、声を発する時に舌を上手く使って発音をしています。
舌癌などで舌の摘出手術を行った方を見れば分かると思いますが、舌の一部が欠如すると発音の難易度が一気に増します。
特にタ行やサ行などは舌を強く使わないといけませんので、誤った舌の位置の方は上手く発音できていない可能性が高いです。
また、全体的に声が低く籠った感じがするため、相手に言葉を上手く伝えられず、コミュニケーションで悩みを抱える人も少なくありません。
口呼吸になりやすい
舌が正しい位置にある方は無意識に鼻呼吸が出来ている場合が多いです。
しかし、舌を下顎に押し付けた状態を続けていると口が自然と開いてしまい、口呼吸になってしまいがちです。
私も以前は舌の位置を間違えて生活していたため、『なんでずっと口が開いてるの?』と質問された事もありました。
口呼吸は口臭や虫歯の原因となったりと、見過ごすことのできない数多くのデメリットが存在します。
意識的に舌を上顎に付けて生活し、無意識に正しい位置に固定する事が出来れば口呼吸は簡単に改善出来るでしょう。
舌のトレーニング
舌はほとんどが筋肉で出来ており、筋肉量が少ない方は意識的に舌の位置を矯正する事が難しくなってしまいます。
そこで、筋トレと同じ要領で舌を鍛えてあげると滑舌が良くなったり、舌を正しい位置に固定出来たりとたくさんのメリットを享受する事が出来ます。
口の中で舌を1周させる
①舌を左下の奥歯の前にセットする
②ゆっくりと左上→右上→右下→左下に移動していく
③戻ってきたら1回としてカウントし、10回~15回繰り返す
これを右下から右回りも同じように行い、毎日2.3セットをこなすようにしましょう。
このトレーニングは舌の筋力が効率よく鍛えられるため、口角が自然と上がるようになります。
また、滑舌もかなり改善されると思いますので、本日から根気よく続けてみて下さい。
ただし、かなりキツイトレーニングとなるため、1セット毎にしっかりと休憩を入れるようにしてくださいね。
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