食欲が止まらない!「プラダー・ウィリー症候群」とは?

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運動後や忙しくて昼食を摂れなかった時など、食欲が異常に湧いてくる時ってありますよね。

大抵は食事を摂れば食欲は落ち着いてくるものですが、無限に食欲が湧いてしまう病気があるんです。

 

プラダー・ウィリー症候群

プラダー・ウィリー症候群(Prader-Willi syndrome)とは、満腹感を得られずに食欲が止まらなくなる難病です。

満腹にならないという事から、この病気を発症してしまった人はのほとんどは肥満になってしまいます。

また、発症する確率は1万人~1万5千人と、かなり珍しい病気だと言えますね。

原因は主に以下の2つのどちらかであるとされています。

①15番染色体q11-q13の父親由来の欠損

②母親染色体ゲノムインプリンティングダイソミーによる遺伝子疾患

正直、①も②も聞いた事の無いであろう単語が使われていますが、遺伝子異常で発症する病気だと理解してもらえればと思います。

 

新生児の頃から異変がある

プラダー・ウィリー症候群は後天的に発症するものではなく、ほとんどの患者は新生児や胎児の頃に異変があると言われています。

異変に関しては様々な例がありますが、有名なものは以下の通りです。

 

・言語の発達や歩行が一般的な子供よりもかなり遅い

・唾液が少なく、嘔吐の回数が極端に少ない

・筋肉の発達が遅れる事によってミルクを飲めない

 

どれも生活に支障が出るような違和感ばかりですので、発見が遅くなることは少ないと思われます。

 

急激に食欲が旺盛になる

言語や筋肉の発達が遅れる新生児は多くいるため、先ほど紹介した異変がある赤ちゃんが全てプラダー・ウィリー症候群という事は決してありません。

しかし、ある時を境に食事量が目に見えて増え、体重が平均よりも大きく乖離してしまっている場合は要注意です。

また、同時に感情の起伏も激しくなると言われており、知力も同じ年の子供よりも極端に低くなってしまう傾向にあると言います。

極度の肥満は様々な疾患を負ってしまうリスクもありますので、少しでも異変を感じたら医者に診てもらう必要があります。

 

治療法は?

遺伝子異常という事なので、足りないホルモンの追加であったり、栄養管理を行う事で症状を抑制します。

また、既に平均体重よりも大きく乖離している場合は運動療法を取り入れて肥満の改善を試みます。

病気にかかってしまった子供は自分が何故こんなに食欲が湧いてくるのかを理解出来ていないはずです。

ですので、親が早めに子供の異変に気付き、適切な食事を摂取させる事が何よりも大切となってきます。

 

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