いびき
入院中に同じ病室の人のいびきがうるさくて中々寝付けなかった….といった経験ありませんか?
病室でなくても友達や家族と旅行に行ったり、長時間のフライトの際に、隣で寝ている人のいびきが気になったこともあるでしょう。
いびきをかいている本人は気持ちよく寝ているので何も問題は無いのでしょうが近くにいる人はとんだ迷惑です(笑)
自分がされて嫌なことを他人にするわけにはいきませんから、周りの人にいびきを注意されたことのある人は治さなくてはいけません。
いびきの原因は?
いびきは就寝時に気道が狭くなってしまうことが主な原因です。
人間には『上気道』と言われる口や鼻などから肺に空気を送るための管があるのですが、何らかの理由でこの上気道が狭くなることがあります。
生命活動を続けるにはどうしても酸素が必要ですから、呼吸をすると、狭くなった気道を空気が無理に通っていきます。
その際に喉の粘膜が振動することで大きな音が周りの人に聞こえるのです。
太っていて二重顎になっている人は上気道が常に狭い状態のため、必然的にいびきをかく可能性が高いです。
これには女性ホルモンの分泌量が深く関わっています。
女性ホルモンは上気道開大筋という舌を支えるための筋肉の働きを促す効果が作用があります。
若いうちは女性ホルモンの分泌量も多く十分に舌を支えてくれますが、高齢になればなるほど女性ホルモンの量は減少します。
女性ホルモンの減少により、上気道開大筋を支えられなくなることでいびきをかくようになるのです。
いびきを治す方法
①お酒を控える
アルコールには筋弛緩作用という筋肉の緊張を和らげる効果があります。
その弛緩作用で舌や喉の筋肉が緩み、気道が狭くなっていびきをかくようになるのです。
普段から大量にお酒を飲んでいて、周りの人からいびきが煩いと言われている人は飲む量を減らすようにしましょう。
②口呼吸を止める
口呼吸をしていると、下が沈み込んで気道を圧迫し、いびきが大きくなってしまいます。
寝ている時に意識して鼻呼吸に出来れば良いのですが、就寝時は無意識のため呼吸の仕方をコントロールすることが出来ません。
普段の生活から鼻呼吸を意識して行うことで、寝ている時に口呼吸をする確率を少なくすることが可能です。
口呼吸は口臭の原因になったり感染症にかかりやすくなったりしますので、いびきをかいていない人でも早く治すようにした方がよいでしょう。
③湿度を調整する
湿度が低く乾燥している部屋で寝ていると、鼻が詰まりやすくなります。
鼻が詰まっている状態だと、鼻呼吸では酸素をうまく供給できないため、無意識に口呼吸になってしまいます。
加湿器などをうまく使って湿度を40%~60% くらいに調整するようにしましょう。
④枕の高さを低くする
普段から使用している枕の位置が高すぎる 人は注意してください。
枕の位置が高いとアゴを引いてしまい、気道を圧迫していびきをかきやすい状態になります。
鼻詰まりに悩まされている人は枕を高くしがちですが、なるべく枕は低い位置にして寝るようにしましょう。
いびきの抑制に効果的なアイテム
ブリーズライト
ブリーズライトは鼻腔を広げ、鼻からの呼吸をスムーズにしてくれます。
先程も言いましたが、鼻が詰まっている状態だと無意識に口呼吸になってしまいますので、ブリーズライトはまさに理想的なアイテムです。
ただ、貼る位置を間違えると効果が半減してしまうため、一度起きている時に試して鼻の通りが良くなる位置を見つけてから使用するようにしましょう。
顎サポーター
サポーターでアゴを固定することで物理的に口呼吸を出来ない状態にします。
普段から口呼吸をしてしまっているという人には打って付けのアイテムだと言えます。
注意点としては、極度の鼻づまりの人がアゴを固定してしまうと呼吸がうまく出来ずに良質な睡眠をとれなくなります。
ブリーズライトと兼用したり、部屋の湿度をうまく調整して鼻呼吸をスムーズに出来る環境を整えてから使用するようにしましょう。
低反発まくら
先程、枕の位置が高いといびきをかきやすくなると言いましたよね。
低反発まくらであれば、頭を乗せると程よく沈み込んで丁度良い高さに調整してくれるため、気道の確保も楽になります。
また、理想的な頭の位置で寝ることによって肩こりの解消 や姿勢の改善 など、多くのメリットがありますよ。