『ゼロカロリー』ってことはいくら食べても太らないんじゃないの?と思う方も多くいらっしゃると思います。
確かに多くの人は「カロリーを多く摂取する」=「太る」というイメージを持っているため、わからなくもありません。
しかし、いくら食べても太らないものがあれば、太りたくない人の誰もがその食品ばかりを食べますよね。
また、そんな食品があれば、国民の半数が肥満だと言われるアメリカ は当然のごとく推奨するはずです。
ただ、皆さんはゼロカロリーの食べ物ばかり食べてたら太らないよ!と実際に専門家に言われたことないですよね?
ということはゼロカロリー食品にも何かしらの太る仕組みがあるということです。
そこで、今回は非常に簡単な説明にはなるのですが、「ゼロカロリー食品で太ってしまう理由」を説明しようと思います。
人工甘味料
『人工甘味料』って聞いたことありますよね?
ただ、名前を知っていても具体的に説明できる人は少ないと思います。
簡単に説明すると、科学的に合成した、甘味を持つ化合物 のことを言います。
また、甘味料は『合成甘味料』と『天然甘味料』に分けられ、人工甘味料は『合成甘味料』に位置付けられます。
天然には無い甘味料のため、発がん性があるなど人体に悪影響を及ぼす という事で使用禁止となっている人工甘味料も多くあります。
その中で使用の許可を得たもののみ、ゼロカロリー食品を初め、様々な食品に使われるのです。
人工甘味料が身体に与える悪影響
人口甘味料は脳を騙す
人工甘味料を摂取すると、人間の脳は『甘い』という感覚を持ってしまいます。
その甘さはなんと天然の砂糖の何十倍、何百倍 とも言われているのです。
そこで脳は、糖を摂取したのだと勘違いしてしまいますが、実際に摂取したわけではないので、当然『血糖値』も上がることはありません。
糖を摂取したのに血糖値が上がらないのはおかしい!と考えるべきなのですが、脳は『どうして上がらないのか 』という考えをもちません。
なので、もっと糖を摂取して血糖値を上げなければ! と思って体に糖を欲する信号を過剰に送ってしまうのです。
甘さに慣れてしまう
先ほども言いましたが、人工甘味料というのは、実際に砂糖などを摂取しなくとも『甘味』を感じてしまいます。
しかも、砂糖の200倍近くも甘さを感じてしまうのですから、当然味覚もおかしくなってしまいますよね。
これは、甘いものを摂取したときに出てくる『ドーパミン』という幸福ホルモンが過剰に分泌してしまう ためです。
例えば、いつもはコーヒーにシロップを1個しか使わない人がいるとします。
そういった人が人工甘味料を大量に摂取すると、これじゃ全然甘くない!と脳が錯覚してしまい、2個3個と大量に消費するようになってしまうのです。
血糖値上昇の感受性が上がる
砂糖などを大量にとることで、『血糖値』が上昇してしまうのは知っていると思います。
この血糖値の上昇を抑えるために分泌されるのが『インスリン』という成分です。
さっき『人工甘味料では血糖値が上がらない 』と説明してたのに何の関係あるの?と思われるでしょう。
確かに、直接的に血糖値は上がらないのですが、『血糖値が上がりやすくなる体質 』になってしまいます。
つまり、人工甘味料には血糖値を挙げる作用はないのだけれど、血糖値上昇の感受性を上げる作用があるのです。
そして、人工甘味料を摂取した後に血糖値を上昇させるブドウ糖などを摂取してしまうと、いつも以上に血糖値が上がってしまいます。
ただ、血糖値上昇の感受性が高いのであれば糖を控えればいい って話ですよね。
しかし、先ほど説明したように、甘さに慣れてしまうといつも以上に糖を欲する体になってしまいます。
そうなることで、血糖値が上がりやすい体なのに糖が異常に摂取したくなる という最悪な状態となってしまうのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?簡単な説明でしたが、ゼロカロリー食品の怖さが分かったと思います。
『人工甘味料』という成分が体に様々な悪影響(直接的ではないですが)を与えていたのですね。
なので、ダイエット中はカロリーゼロの食品しか食べない! と考えていた方は踏みとどまってください。
たくさん摂取することで、逆に太りやすい体を作ってしまいかねませんので、食事量を少し減らして運動をするといった正しいダイエットをするようにしてくださいね。
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