水分補給
夏に入ると重要度が増す水分補給。
最近は地球温暖化の影響もあるのか特に暑くなってきたため、熱中症や脱水症状で大勢の人が亡くなるニュースをよく目にします。
と考えている方は注意してください。体内の水分が減ってから水分補給を行うのでは手遅れです。
水分補給はこまめに行うことで、熱中症や脱水症状などの効果的な対策となりえます。
しかし、どのタイミングで水を飲んでよいのかきちんと理解していない人が多いのも事実。
今回は、水分補給を行って欲しい5つのタイミングを簡潔に紹介していこうと思います。
水分補給のタイミング
起床時
皆さんが想像している以上に睡眠中は水分が失われています。
特に汗っかきの方は異常な水分が放出されている可能性がありますので、起床時に水分補給をしましょう。
また、就寝中はホルモンのバランスを調整する際に、体内に老廃物を溜め込みます。
起きた時に水分補給することで便秘の予防やデトックス効果など、脱水症状対策以外にも嬉しい効果があります。
入浴前と入浴後
入浴中はかなりの汗をかきますので、水分補給は必須と言っても良いでしょう。
41℃のお湯に15分間浸かるだけで、約800mlもの水分が失われるといったデータもあるくらいです。
入浴中や入浴後に脱水症状を引き起こさないためにも、入浴前に最低コップ一杯の水を摂取するよう心がけましょう。
そして、入浴後にも同程度の水分補給を忘れないようにしてください。
運動
運動をすれば当然汗をかきますが、炎天下での運動となると普段かかないような汗が出る場合もあります。
激しい運動をする場合は水だけでは物足りません。大量に汗をかくことで体内の塩分が放出されてしまうからです。
人間の体は体液のミネラル濃度を一定に保つ働き があり、塩分が不足した状態でただの水を飲んでも吸収の速度が非常に遅くなります。
ですので、運動前は水での水分補給でも構いませんが、運動中や運動後はスポーツドリンクや経口補水液を飲むことをおすすめします。
※スポーツドリンクは糖分が多めに含まれているため、用意できるのであれば経口補水液が理想です
アルコール摂取時
アルコールには利尿作用がある事をご存知でしょうか?
お酒を良く飲まれる方は経験があると思いますが、多く飲酒した時に酷い尿意に襲われることがよくあります。
飲酒前に水を飲んでおくのも良いのですが、なるべく飲酒中のテーブルに水を置いておくようにしましょう。
水とお酒を交互に飲むことにより、脱水症状の確率も減りますし、結果的に飲酒の量も抑えることが出来ます。
就寝前
先程、就寝中に水分が失われやすい と言いましたよね。
もし体内の水分が少ない状態で眠りについてしまうと、寝ている間に脱水症状を起こし、最悪の場合、熱中症で死亡してしまうおそれがあります。
高齢者の熱中症での死亡事例では、この睡眠中での脱水症状が原因であることが非常に多いというデータがあるくらいです。
ですので、晩御飯中に水をたくさん飲んだから大丈夫だろう…などと安易に考えず、必ず寝る前に水分補給をしましょう。
一気に水を飲むのはNGです
水分補給は非常に大切なことですが、水分を摂れば摂るほど良いといったワケではありません。
一気に水を飲むことで、血液中の塩分濃度が薄まってしまい、尿が出やすくなります。その結果、かえって脱水症状になりやすくなってしまうのです。
今回紹介した5つのポイントでは、なるべくコップ一杯の水を意識して水分補給を行うようにしてください。