気付いたらあちこちが腫れていて痒くて仕方がない….といった経験ありませんか?
特に刺されにくい人 と刺されやすい人 に分かれるため、後者の人にとっては蚊が多く出現する時期は憂うつでしかありません。
では、なぜ人によって刺されやすさが変わるのか?、なぜ刺された部分が腫れるのか?、こういった事実を意外と知らない人が多いです。
O型の人が刺されやすいって本当なの!?
蚊は人が発する分泌液で人を識別するのですが、A型・B型・O型・AB型と4種類ある血液型の中で、O型が蚊が好むとされています。
あるチームが行った研究によると、A型の人よりもO型の人は約2倍近く刺されやすいデータが出るほど。
という事は、O型が蚊に刺されやすいという噂は本当だと言っても良いでしょう。しかし、何故蚊はO型を好むのかという科学的根拠はないそうです。
刺された後に腫れる理由は?
蚊に刺されると、患部がプクプクと腫れますよね。そして腫れた部分が痒くなるはずです。
注射を刺されても腫れないのに、何故蚊に刺されたらこういった症状が表れるのか??
それは、、蚊の『唾液』が深く関係しているんです。
蚊は人や動物を刺すときに唾液を出します。そして、その唾液には2つの作用があります。
・血液を固まりにくくして血を吸い出しやすくする
・痛みを感じにくくする麻酔効果
初めて刺された時は特にアレルギー反応は出ないのですが、何度も刺されることにより、唾液が体内にあるべきものじゃないと判断してアレルギー反応が出るようになります。
また、年齢を重ね、免疫力が低下することで腫れ具合が酷くなったりもします。
蚊に刺されやすい人の特徴
蚊が好む色の服を着用している
蚊が好む色があるのをご存知でしょうか??
どんな色を好むのかと言いますと、蚊は『暗い色』つまり、黒色に反応しやすいと言われています。
蚊は目が悪く、白と黒の2つの色しか識別できないため、必然的に濃い黒色を好むのではないかと言われています。
黒はどんな色とも合わせやすいので、コーディネートで取り入れられる事が多いと思います。
暗い色の服を着てはダメとは言いませんが、蚊に刺されやすいなと感じた時は明るい色の服装で過ごすのが良いかもしれません。
体臭の強い人
先程も話しましたが、蚊は2つの色しか識別出来ないほど目の悪い生き物です。
目が悪い分、『嗅覚受容体 』というセンサーを使い、匂いを感知して獲物を探します。そのセンサーに感知されやすいのが人間の体臭。
夏には多く汗をかくと思いますので、代謝が良い人は特に注意です。汗の染み込んだ服は蚊にとっては最高の獲物ですからね。
これから蚊に多く刺されないためにも、暑い日はタオルを常備し、頻繁に汗を拭きとるよう心がけましょう。
ビールをよく飲む人
ビールをよく飲む人は蚊に刺されやすいんです。理由は至って簡単で、ビールを飲むことで体温が上がり、二酸化炭素が多く放出されるからです。
また、ビールを飲んだ後に吐く息も蚊にとっては好みの匂いだと言われています。
しかし、蚊に刺されやすいからビールを控えろと言うのも無理だと思うので、蚊が多く出現する時期はなるべく外での飲酒は控えるようにしてください。
また、バーべーキューなどであれば、虫よけ効果のある塗り薬 を事前に塗っておくなどの対策をしてから飲酒を楽しむようにしましょう。
刺された時に試してほしい対処法
一番手っ取り早いのは、市販されている『ムヒ』を塗ることでしょう。
しかし、ムヒを購入していない家庭も多くあると思うので、自宅で簡単に出来る対処法をいくつか紹介します。
患部を冷やす
刺された箇所を冷やすことで一時的に痒みを止める事が出来ます。これは、脳が痛みよりも冷たさを優先して感知するため、一時的に痒く感じなくなります。
しかし、冷却するだけだと直ぐに痒さがぶり返してきますので、冷却後に違う処置を行うようにしましょう。
患部を密閉する
刺された箇所に絆創膏を貼りましょう。(絆創膏が無い場合はセロハンテープで代用可)
痒くなる原因は蚊の唾液だという事実をお話しましたが、唾液の痒み効果は空気に触れることによって発症するのです。
ですので、空気に触れないようにすれば痒みが収まるというわけです。
※まったく痒くなくなるわけではありません
石鹸で洗う
患部を石鹸で洗うと痒みを抑えることが出来ます。
しかし、石鹸であれば何でも良いといったわけではなく、『アルカリ性 』の石鹸で洗うようにしてください。
何故かと言うと、蚊の唾液は酸性で生成されているため、アルカリ性と混ぜることで中和します。
中和してしまえば唾液の痒み効果が薄まり、患部の痒みが徐々に抑えられていくというわけです。
刺された直後に洗ってあげると痒みを抑える効果が増大するらしいので、自宅で刺された場合は直ぐに処置するようにしましょう。