皆さんは面倒くさいからと言ってトイレを我慢していませんか??
自宅であればトイレは直ぐ近くにあるため、尿意を感じたら直ぐにトイレに排尿しに行くと思います。
しかし、外出中だと近くにトイレが無い場合も多くありますし、何か作業をしている時だと後回しにして長時間我慢することもあるでしょう。
もちろん、トイレを少し我慢したからと言って次の日に何か命にかかわる病気になる可能性は無いといってもいいです。
ただ、日常的にトイレの我慢を続けていると思わぬ病気にかかってしまうこともあるのです。
尿の限界貯蔵量をご存知ですか?
体格の違いで数値は大きく変わってきますが、成人した人はおおよそ500mlまで尿を溜める事が出来ると言われています。
尿の貯蔵量の限界を超えてしまうと膀胱の壁が伸びて膨れ上がり、大脳に信号が送られて「尿意 」を催します。
通常の方であれば、尿意が来たからと言って直ぐにトイレにいかなくても長時間我慢することが可能でしょう。
尿意を我慢し続けると…
まず、尿意を我慢することで発症の可能性が高いのが「膀胱炎 」です。
尿の貯蔵限界量を長時間越えることで細菌が尿道から侵入し、膀胱へと到達します。
膀胱内で細菌が繁殖することによって膀胱炎が引き起こされるのです。(細菌は湿度の高い場所で繁殖しやすい)
・腹痛 ・頻尿 ・血尿 ・排尿痛 ・尿漏れ ・頭痛 ・腰痛
私は一度排尿痛を経験したことがありますが、とにかく尿を出すのが怖くなるくらい激痛を感じました。
尿を我慢した事で膀胱炎を引き起こしたのに、さらに尿を出したくない環境になるのはかなり辛かった思い出があります。
また、これらの症状が出ているのにもかかわらず我慢を続けていると、尿意がまったくこなくなったり、酷い尿漏れを引き起こしてしまうおそれもあります。
腎盂腎炎
膀胱炎は細菌が膀胱に到達し、繁殖することによって発症すると説明しました。
これが膀胱ではなく「腎臓 」に細菌が進入して繁殖することを腎盂腎炎(じんうじんえん)と言います。
尿の我慢によって引き起こされるのが急性腎盂腎炎といって、突然症状が現れて早ければ1週間もしないうちに治ります。
その他に、異なる疾患によって腎臓が慢性的に炎症を引き起こすことで慢性腎盂炎になるケースもあります。
慢性腎盂炎は主に他の疾患による影響が大きいため、原因を突き止めて治療しないと中々治らない病気です。
・高熱(38℃以上) ・倦怠感 ・吐き気 ・悪寒 ・めまい
膀胱炎と違い、痛みを感じると言うより身体のだるさを感じる症状が多く現れます。
もちろん、血尿や排尿痛などの症状が全くないといった訳ではありません。
膀胱炎は女性に多い
トイレの我慢によって引き起こされる膀胱炎は男性よりも「女性」の方が多いと言われています。
理由は「尿道」が男性に比べて女性は5cmほど短いため、膀胱に細菌が侵入しやすい構造 になっているからです。
そのため、膀胱炎は男性にとってはあまり気にしなくていいのですが、女性にとっては身近な病気と言えるでしょう。
とにかくトイレの我慢を止めよう
今回、紹介した膀胱炎や腎盂腎炎は「トイレの我慢 」が原因で発症するケースがほとんどです。
大事な会議中や仕事中など、トイレに行くタイミングが無いことも多くあると思いますが、なるべくすきを見てトイレに駆け込むようにしてください。
現在では、駅のトイレも綺麗に整備されている場所が多くなってきました。
・自分の家以外は汚い感じがするから我慢している…
こういった理由でトイレを長時間我慢している人は考え方を改め治すようにしましょう。
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