こちらは、受け口(反対咬合)の体験談をまとめた記事となっています。
・入院中の食事はどんなものが出るのか
・手術後の痛みや気持ち悪さ
・他にどんな検査を行うか
出来るだけ包み隠さず赤裸々に語ってみたので、皆さんの参考になれば幸いです。
術前矯正については以下の記事に記述していますので、手術を考えている人は合わせて御覧ください。
受け口(反対咬合)の外科手術を決意した理由と「術前矯正」について
病院へ持っていったもの
・ビジネス書3冊 ・ノートPC ・ポケットWi-Fi
・ポケットティッシュ ・iPad ・肌着
・ハンドタオル ・歯ブラシ ・コップ
・充電器 ・バッテリー ・USBポート
・たこ足配線 ・置き時計 ・ストロー
・吸い飲み ・シャンプー&ボディーソープ
箱ティッシュは嵩張(かさば)るのでリュックには入れず、後日親に持ってきてもらう事にしました。
また、コンセントは病室にありますが、長いUSBケーブルで無いとスマホを使用しながら充電出来ません。
必ずUSBポートとたこ足配線を持参するようにしましょう。
入院当日
まず、朝に手術をする病院へと足を運び、入院手続きを済ませます。
その後、自分の病室に移動し、麻酔科の先生と主治医の先生による手術の説明を受けました。
ただ、初日は体温測定や脈拍を定期的に測るだけですので、暇を潰す時間がほとんどです。
<手術前最後のご飯>
明日が手術という事で、この食事以降は水分補給しか許されていません。
苦手なものもありましたが、我慢して完食しました。
入院2日目(手術前)
朝の8時以降は水すら飲んではいけないため、7時頃に水分補給を済ませます。
そして、看護師さんから手術の時間が午後12時だという事を告げられました。
ホントにする事が無いので、ボーっとしながらスマホを触っていました。
そして、12時頃に看護師さんが来たので『いよいよか…』と覚悟を決めましたが、、、
との事。『あ、そうですか』としか言えず、再び時間を潰すことに。
しかし、1時間しても始まらない、、2時間しても始まらない、、、
流石にイライラが募ってきたので看護師さんを呼びに行こうと思ったその時、主治医の先生や助手さん数人が病室にやってきました。
そして、手術着に着替えて手術室に移動、身体にたくさんの器具をつけられて受け口の外科手術スタート!!
全身麻酔ってすごい!!
『息を吸って下さい』と言われたので軽く息を吸うと、、
あっという間に意識を失い、その後の記憶はまったくありません。
事前にネットで調べていたので分かってはいましたが、本当に一瞬で意識が飛ぶんですね(笑)
入院2日目(手術後)
手術が終わったのは夕方の7時頃、目を覚ますと自分の病室のベットの上でした。
看護師さんに『しんどくないですか?』と問われましたが、意識がもうろうとしていたので問いかけに上手く反応する事が出来ませんでした。
しかし、数十分経ったところで急激にアゴ付近が痛み出したので、痛み止めを点滴に入れてもらうことに。
また、手術後は定期的に口の中に血が溜まってくため、気持ち悪くて唾をのみ込むことが出来ません。
ベッドの後ろにある吸水装置を使い、頻繁に血や唾を吸い出しました。
頭を動かすことが出来ないから身体が疲れる!漫画も読めないしテレビも見れない!痛み止めを打っても結構痛い!吸い出すのがだるい!
3重苦ならぬ4重苦で、手術当日はとても時間が長く感じましたね。
尿道カテーテルを抜く
手術後は部屋から移動できないため、尿道にカテーテルが取り付けられます。
カテーテルを付けている時にトイレをすると、出ているのか出ていないのか良くわからない感覚になります。
また、術後しばらく経つと看護師さんから『外しますか?』と問いかけられます。
特に違和感は感じませんでしたが、尿道に何かを入れられていると考えると少し不安になるもの。
首を縦に振ると、カテーテルが「ズボズボズボズボ!!」と引き抜き始めました。
それが痛いわ気持ち悪いはで絶対にもうカテーテルはつけたくないなと感じましたね(-_-;)
入院3日目(手術翌日)
起床したのは朝の5時頃、全身麻酔での疲労のせいかぐっすり眠れず、終始ウトウトしたような夜を過ごしました。
痛み止めに関しては痛みは大分引いたので点滴はストップすることに。
術後24時間も経っていない事から、口の中から血がダラダラと流れ出してきます。
何かしようとしても血と唾を吸い出さないといけないのでこの日はかなり憂うつに感じました。
あと、1日2回の抗生剤投与と看護師さんによる口腔ケアの説明を受けました。
当然、歯磨きは出来ませんので、ウーターピックという特殊な装置を用いて口内の洗浄を行います。
パノラマレントゲン・CT検査
身体は元気だったので、レントゲンやCT検査に行くための歩行は割と楽しかったです。
ただ、点滴やらドレーンやらを身体に付けているため、移動がしにくいのが難点ですね。。
これらの検査では特に異常は見つかりませんでした。
主治医の先生による経過チェック
昼間に診察室に呼ばれ、手術で切った骨や歯の位置に異変がないかのチェックを行いました。
その時にアゴをいじられるのですが、麻酔をしていないのでメチャクチャ痛かったです(涙)
骨折している骨を力を込めて引っ張っていると考えて貰えたら少しは痛みを理解してもらえるかと思います(;´・ω・)
30秒くらいの診察でしたが、時間が何倍にも感じてしまいましたね。
トイレがとにかく地獄
数十時間も絶食をしていたため、大きい方は全くと言ってよいほど出ません。
しかし、点滴を常につけているせいか頻繁におしっこがしたくなります。
この排尿がまぁ地獄の痛みが走る訳ですよ….
カテーテルを外した後の排尿痛は個人差があるそうですが、私はトイレに行きたくなくなる程の痛みでしたね。
<昼食>
手術後は当然固形物は食べられませんので、全てが流動食となっています。
どれも普通の食事でしたが、40時間ぶりの食事だったのでゼリーが何倍も美味しく感じましたね(*ノωノ)
<夕食>
大人のくせしてコーヒーは飲めないので、他の2つを綺麗に飲み干しました。
かぼちゃスープは疲れた身体が浄化されるような優しい味でした。
入院4日目
4日目は痛みも気持ち悪さも大分マシになったのでずっとアニメを見て過ごしていました。
検温や脈拍の確認、血圧測定などは看護師さんが定期的にしに来てくれます。
また、抗生剤はもう打たなくても良いとのことで、夜に抜針を行いました。
夕方には大好きな野球鑑賞。贔屓チームがサヨナラ勝利を収めたので、気持ちよく寝る事が出来ました(*´▽`*)
ドレーンがとれた
この日は、手術跡に刺しているドローンを抜く作業を行いました。
手術が終わった時につけられていたため、どんな風に入っているか実感がまったく湧きません。
『じゃあ抜きますね~』と声をかけられた後、どんどんドレーンを引き抜きぬかれていきました。
尿道カテーテルの時は痛みと気持ち悪さが同時に襲ってきましたが、ドレーンは気持ち悪いの一言…
ゴム掛けの練習
歯が変な位置に移動してしまわないようにゴム掛けを行う必要があります。
かなり小さいゴムを使用しますので、鏡を見てピンセットで作業しないと上手くいきません。
初めはこのゴム掛けにかなりの時間を要しましたが、何回かやっているとコツがつかめて簡単に済ませられるようになります。
<朝食>
本来、豆乳は苦手な飲み物だったのですが、流動食生活を続けていると何故か飲めるようになっていました(笑)。
コーンスープとアップルジュースの美味しさは言わずもがなです。
<夕食>
メイバランスはキャラメルが一番のお気に入り。強烈な甘味クセになります。
トマトコンソメスープは初めてだけど美味しい!ジョアは優しい味でした。
5日目
入院してから初めて大きい方のトイレをしたのですがが透明に近い色をしていました。
味の薄い流動食ばかり食べていると便も色がつかないものなんですね(笑)
そして!!主治医の先生から明々後日には退院出来る見込みとの朗報が入りました( *´艸`)
夏休みなので退院日はどちらでも良かったのですが、3日後がまさかの台風が直撃する日…
結局、フラフラな状態で家に変えるわけには行かないので無理を言って退院は2日後になりました。
4日ぶりのシャワー
前日までは身体に色々な医療器具をつけていたので、身体を拭く事しか出来ませんでした。
しかし、特に検温で問題が無かった上に点滴以外の器具は全て外れたことから、シャワー浴が可能に。
点滴を付けている手はカバーをし、なるべく熱いお湯をアゴ付近に当たらないように気を付けて身体を洗いました。
やっぱり溜まった汚れは拭くだけでは取れませんね…久しぶりのシャワーで心身共にスッキリしました!!
隣の患者のいびきが地獄
私が入院をした時、隣にいた患者さんは比較的静かでした。
しかし、前日に退院したことで新たな患者さんが入室することになりました。
起きている時は物静かな方だったのですが、いびきがそれはもう騒音レベル…
看護師さんも心配して何度も声をかけてくれるほど酷かったです( ;∀;)
<朝食>
また苦手なコーヒーが出た…
せっかくの食事を無駄にしてはいけないので、看護師さんに飲めませんと告げることに。
そんなことより、カルゲンという飲み物が案外美味しくて感動しました(笑)
<昼食>
オニオンコンソメスープは何度飲んでも飽きない味!!まめぴよもヨーグルトも美味でしたっ!
<夕食>
こういったシンプルな食事が一番好きだったりします。ハイ
6日目
6日目は何か他の事をしようと考えたのですが、結局ほとんどの時間をアニメを見て過ごしていました(笑)
もちろん、持ってきたビジネス書も全て読みましたよ!!
シャワーを早く浴びてプロ野球を見ながら眠りにつきました。
パノラマレントゲン・CT検査(2回目)
手術後に行ったパノラマレントゲンとCT検査を再び行うことに。
ここでも特に異常は見つかりませんでした。
主治医の先生による経過チェック
毎日、助手の先生による観察は行っていましたが、主治医の先生による経過チェックは数日振りです。
うん、この日もグリグリされて死ぬほど痛かった………
<朝食>
豆乳が美味しい!ここで苦手な飲み物が好きになったよ!!
<昼食>
じゃがいもスープはスープ系で一番美味しい!キャラメルは安定の甘さ!
そして、初めて重湯というものを口にしましたが、変な甘さで飲み干す事は出来ませんでした…
<夕食>
今気づいたんですが、このメイバランスって1杯で200キロカロリーもあるんですね。。。
7日目
今まで痛み等はあまり感じてきませんでしたが、左下のアゴに激痛が走るようになりました。
流石に耐えられそうにない痛みだったので数日振りに点滴からの痛み止めの投与を行うことに。
私はやせ我慢をしてしまうタイプなので多少の痛みは目を瞑っていましたが、これから手術を行うと言う方は痛みを感じたら直ぐに看護師さんに処置してもらいましょう!
この日は、ご飯を食べる、アニメを見る、ブログをする、シャワーを浴びる、野球を見るといういつものサイクルでのんびり過ごしました。
最終チェック
主治医&助手による最終チェックを行いました。
ここではそんなにグリグリされなかったので苦痛では無かったです(良かった…
退院後に気になることはここで全て確認しておきます。
・いつからご飯は食べられる?=1か月くらい
・運動はしちゃダメ?=3か月くらいはアゴが安定しないから止めた方いい
・ゴム掛けは何時間くらいするべき?=ご飯を食べる時以外はやってください。
他にも色々聞きましたが、特に気になるのはこのくらいでしょうか。
また、3か月後に経過観察として診察予約もしました。
<朝食>
味噌スープとゼリーは安定してますなぁ(^^♪
<昼食>
ここにきて初物が2つ!いちごもマンゴーも大好物なのでSo Good!!
<夕食>
う、嘘だろ….何でコーヒーが出てくるんだよ!!!看護師さん僕言ったよねぇぇ(´;ω;`)ウッ…
まぁ明日退院するから別にいいけどさ。。
8日目(退院)
これが病院で食べる最後の晩餐!!!
看護師さんから退院の説明を受け、時間になったら受付で退院手続きを済ませます。
あと、家族を呼べる人は絶対に読んだ方が良いです。私は荷物が多すぎて家に着くのにえらい苦労しました(笑)
2週間くらいの入院を覚悟していましが、案外早く退院出来て良かったです(*^-^*)
手術&入院費
今回の手術と8日間の入院でかかった総医療費は、、、、77万9330円でした!!!
安心して下さい。ここから公的保険が適用され、さらに高額医療制度も使う事が出来ます。
最終的に支払った価格は「66,284円」です。
どうですか?思ったよりも大分安く感じますよね??
正直、受け口の矯正&外科手術は矯正歯科の通院費の方が余裕で金銭負担が重いです。
そして、今まで払った金額を合計したら40万くらいに落ち着くと思います。
全ての費用を合わせるとどうしても高額になってしまうため、学生の方は親御さんに相談してみましょう。
受け口(反対咬合)の手術・入院生活についての記事は以上となります!気になる事があればTwitter等で質問してくださいね(*^^)v