自宅内で家族が倒れている!見知らぬ人が車に跳ねられた!…
こういった緊急性の高い状況に出くわした際、皆さんはどのような行動をとりますか?
おそらく、ほとんどの方が救急車を呼ぶために「119」へと連絡すると思います。
人の命を救うために救急車を呼ぶのは当然の行為ですが、意味もなく呼びつけるケースが多発しているらしいのです。
不必要な呼び出しがあまりにも多すぎる
救急車は冒頭で言った通り、緊急性の高い際、早く救護措置をとるために存在します。
しかし、救急車を要請するのが無料なのを良い事に、とんでもない理由で連絡が入ることがあります。
・蚊に刺されてかゆいから
・ゴキブリを見つけて不安になった
・眠れないから来て欲しい
・日焼けで肌がヒリヒリする
これらは私が創作した架空の要請では無く、実際に消防庁へ連絡が入った理由の一例です。
また、きちんとした理由を伝えたものの、到着した時に嘘だという事を自白してタクシー代わりに使いたかったと呆れた発言をした人もいます。
搬送中にコンビニへ寄って欲しいと指示する人もいたといる事から、どれだけ異常な連絡が入っているのかが分かりますよね。
本当に必要な人が危険にさらされる
救急車は無限に存在するわけではなく、人口が少ない地域だと待機している救急車は少数になります。
誰かがいたずらで呼びつけたせいで、一刻を争う人を助けることが出来なかった。。という事も十分にありえるのです。
ただ、遊びで呼び出す人間は自分がどれだけ愚かな行為をしているのかを理解出来ていないでしょう。
私の見解にはなりますが、救急車の呼び出しが「無料」というのがこういった迷惑な連絡が多い理由なのではないかなと思います。
そこで、海外に目を向けてみると、意外と多くの国が救急車の有料化を実施したんです。
有料化している国が意外とある
オーストラリアでは1回の要請で1万円を支払う必要があり、走行距離1キロ毎に追加の料金がかかると言います。(まるでタクシーですねw)
アメリカでは、地域によって結構幅がありますが、数百ドル~数千ドルが請求される事が一般的です。
保険に入っていて7割負担されたとしても1000ドルであれば3万円を支払わなければいけない計算になります…
他にも、カナダやフランス、ベトナムメキシコなどの国が有料化されており、救急車=無料と考えていた方は驚きの事実では無いでしょうか。
救急車の要請費用は「税金」で賄われている
先程も言った通り、日本では緊急性がまったく無いのに救急車を呼びつけるケースが非常に多いと言います。
消防庁によると、救急車を呼ぶ人の半数は軽傷で入院の必要が無い人だというのですから驚きですよね。
救急車は政府がタダで利用させてくれている訳ではなく、我々が納めている税金のおかげで利用する事が出来ます。
また、意外と知られていませんが、一回の要請で約4万5千円も費用がかかってしまうため、1年で数兆円もの金額となってしまうんです。
日本でも有料化を勧める声が
そこで、日本でも救急車の要請を有料化しようという意見が出始めています。
ただ、本当に緊急時に要請する人も半数はいますので、安易に有料化を勧める事は出来ないのも事実です。
今後どうなるかは分かりませんが、有料化が実装されると費用面から救急車を呼ぶのを躊躇う人も出てくるでしょう。
これは非常に難しい問題です。ただし、このままいたずら電話が減らなければいずれは有料となってしまうのでは無いでしょうか。
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